こんにちは。yoshiです。
僕は今年で43歳になりますが、同年代の方の中には、お子さんをお持ちの方も多いのではないでしょうか。僕にも3人の子供がいるのですが、個々に性格が違い、また得意な事も違うので、色々な発見があり勉強させられる事ばかりです。まさに、『子育てに正解は無い』と言われる様に、毎日が試行錯誤の連続です。子供を育てる親であれば、皆さんも同じ事を経験されているのではないでしょうか。そんな皆さんに、今日は僕の体験なのですが、運動苦手で肥満の息子を2年で東京都少年柔道強化指定選手に育てた方法をご紹介したい思います。もしも、ご自分のお子さんが目標を持った時に、『親としてどの様にサポートして挙げられるか?』『どの様にして目標を達成させて挙げられるのか?』とお悩みの方に、お役に立てればと思い記事を書かせて頂きたいと思います。宜しければ最後までお付き合い頂けますと幸いです。
・子供はみんな成功できる☆
子供の可能性は無限です。これは誰でもわかっていると思います。でも、実際に自分が親になり自分の子供を育てる時に、分かってはいるけど成功させてあげるのは凄く難しいと思います。これは成功=幸せではないからだと思います。誰でも自分の子供には、幸せであってもらいたいと願うでしょう。僕もそうです。僕は人生の半分以上、勝負の世界で生きてきましたので、成功の厳しさは誰よりも知っていました。ですので、息子が生まれてから、出来れば勝負の世界では無く、常に幸せになってもらいたいと思い、食べたい物はなんでも食べさせて、欲しいものは与えて、誰かと競争する事にはあまり興味を持たせない様な子育て方針でした。人は人。自分は自分。ですので息子は、電車が大好きで、戦隊モノは嫌い、友達同士の喧嘩など大っ嫌いで、絶対に大きな声を出したりする様な事は、柔道を初めるまでありませんでした。おっとりした性格の普通の男の子でした。好きな物だけ食べているので、体脂肪率は25%もあり、徒競走では5人で走って最高順位は4位など、運動能力も決してあるとは言えない、むしろ運動苦手なタイプの子供でした。そんな息子が小学2年生の時に、僕になんの相談もなく、母親と一緒に勝手に柔道を初めてきました。聞いてみるとカッコ良かったと話していましたので、何か魅かれる物があったのでしょう。僕も柔道なんて大学の講義で少しやった事ある位で、何もわかりませんでしたが、礼儀作法を教えてもらえるから良いのでは。なんて軽い気持ちで認識していました。練習を見に行く事もなく、送り迎えも全くせずに頑張れよ!位の対応をしていました。しばらくすると、地域の小さな大会に出れる事になりました。初出場の試合の結果は酷いもので、女の子には余裕で負けて、一回も勝てずに息子はガン泣きしていました。その姿を見て僕は何も言えなくなりました。あんなにガン泣きする息子を見て、息子は柔道に本気なんだなぁと思ました。勝負の世界で生きてきた自分が、誰よりも勝ち方を知っているにも関わらず、息子に何も教えて挙げずに。。。と思い、自分の子育て方針から外れてしまうけど、僕は思い腰をあげる事になりました。
・息子が成功する為にとった親の行動
そんな息子を見て僕がとった行動をこれからご紹介して行きたいと思います。
・本人の目標設定の確認(定義の決定)
まず僕が一番最初にとった行動は、息子の目標設定を確認しました。成功するには目標設定が全てで、目標設定が答えになります。子供ですので、大人ほど思考力があるわけではありません。一度ではなく何度かに分けて話を聞きました。この時息子は、強化選手になりたいと言う目標を決めました。都大会で3位以内に入ると強化指定選手に選ばれて、強化選手しか付ける事の出来ないワッペンを道着に付けて試合に出る事が許されます。試合で結果を出せる人間しか付ける事が許されないこのワッペンが息子の目標(定義)になりました。
・環境整備
次に目標が決まったら、目標を達成する為に必要な事を考えます。初めてお世話になった道場は誰でも無料で教えてもらえる地域の柔道教室でした。教室の目的は地域の子供の健康増進、健全な精神の育成が目的なので、言って見れば勝ち負けが大切ではなく、続ける事を目的としていました。息子の目標は勝って成功する事に変わっていたので直ぐに環境を変える事を考えました。
・練習環境の改善
勝つ事を一番に考え、勝つための練習を目的としている道場にお世話になる事を息子に進めました。はっきり言って厳しいし、キツイし、エグイなぁ。。。と僕でも感じる位の、雰囲気の道場でしたが、本人と話し合い本人が頑張ると口にしたので直ぐにお世話になる事になりました。
・指導者の選択
指導者も徹底して探しました。柔道の素晴らしさを教えてくれる先生ではなく、勝ち方を教えてくれる先生に指導してもらえる様にと考えました。言い方は悪いですが、選手としての実績のある先生に指導をお願いしました。柔道の基本から、戦術や徹底した戦略と妥協のない目標を達成させる事の大切さを教えてくれる先生に息子を預ける事にしました。
・徹底したマーケティング(市場調査)
柔道を全く知らない僕は、柔道について必死に勉強しました。先生にも、わからない事はしつく教えてもらい、ルールをはじめ、技や戦術、戦略など、出来る限りの知識をインプットしました。そして、地域の道場を調べました。どこの道場は、週にどの位練習しているとか、どんな先生でどんな選手がいるのか?など。このリサーチから色々な事がわかる様になりました。教えてもらっている先生によって、柔道スタイルが似てくる傾向がわかりました。まぁー、小学生のレベルなのだから当たり前ですよね。まだ、教えてもらっている事しか出来ないのですから。警察系の道場は、前後に崩すスタイルが多いとか、ここの道場は重量級の選手が多いから力で勝負してくるなど。これにより、試合の組み合わせをみれば、どの様な戦術をとれば決勝まで行けるのか、戦略を練る事が出来る様になりました。試合前に息子とある程度の戦略を確認しておけば、息子も試合中、相手に対してやる事は確認できているので、落ち着いて試合が出来る様になっていきました。また僕は、大会で必ず全部の組み合わせを確認して、どの子が右組なのか左組なのかをリサーチしておきます。この子はどの位の体重で、どの階級の子で、このパターンで技を掛けてくるなどデータを徹底して調べました。そのデータを元に先生と息子と話し合い、練習時に徹底した自分の柔道スタイルと、対戦相手のパターンについての対策を練習しました。
・体調・体重・食事のコントロール
ここまでくれば、すでに普通の子では無くなり、アスリートになってきます。柔道選手です。ここからは凄く難しくなるのですが、体調、体重、をコントロールしなければならなくなります。成人であれば簡単なのですが、成長期の子供なので、かなり気を使いました。先生によっては、子供の頃からウエイトコントロールは必要ないという先生も多いと思います。ですが、僕はそんな当たり前の事を言う先生の話は全く聞き入れませんでした。確かに、標準体重の子供に減量しろと言うのは違うと思いますが、息子の場合は体脂肪率25%もある肥満です。好きなだけ食べさせていた親も悪いですが、勝つ為には動きやすいバランスの取れた体が必要になります。初めた一年目は、体重も標準より多いので重量級でした。このカテゴリーでは一番小さな方になるのでかなり厳しい状況でした。ですので階級を下げる選択をして体脂肪10%の標準体重まで食事をコントロールして落とさせました。半年で7キロ位は落としたのでは無かったかと思います。食事も1日の基礎代謝量と柔道の練習量と栄養のバランスを考えてコントロールしました。プロテインは勿論摂取させましたし、食事もカロリーとバランスを計算されて届けてもらえる専用の食事を用意しました。家族の食生活もガラリと変わったのを覚えています。
・メンタルサポート
アスリートにとってメンタルコントロールは必須です。僕もアスリートだったのでわかるのですが、フィジカルよりメンタルです。勿論、両方大切ですが、脳が全てをコントロールしているので強いメンタルが必要になります。かと言って、小学生のアスリートなので、気持ちのムラも激しいし、キツイところでは勿論頑張れない、気分次第で、出来たり出来なかったりの状態でした。まぁー、当たり前だと思います。そこで僕が徹底した息子へのメンタルサポートは、必ず練習を最後まで見てあげる。試合で勝った時のみ褒める。練習を休める様な雰囲気を絶対に作らない。でした。練習中はキツくて、痛くて、悔しくて、怒られて。。。毎日号泣しながら練習していました。成功する事が目的なので、何があっても練習するしかないんです。これしか成功する方法は無いのを知っていたので、何があっても、いつでも、道場の畳の上で見守っていました。時々キツイ時などは、僕の方を見ることもありました。ここがポイントで、選手はどんな時でも見てもらえているだけで安心感を得ることができます。言葉もアドバイスもいりません。普通の顔をしてずっと見守ってあげました。また勝った時だけ褒めました。練習は、出来ない事を出来る様にする為に行います。練習で出来ても試合で出来なけれは意味ありません。なのでどんなに練習で良くっても褒める事はしませんでした。良くても悪くても、いつも同じ様に練習が出来る事を意識して接しました。疲れが溜まったり気分が乗らない時は、練習に行きたく無さそうな態度を取りますが、僕は毎日ルーティンを変える事なく同じ時間に送り迎えをする様に心がけました。今日は休みたいなんて言葉は、間違っても口に出せない雰囲気を保つ事を心がけました。
・目標達成までのプロセス
一年目は全く勝つ事が出来ずに負けてばかりでした。2年目に差し掛かったあたりから少しずつ勝つ事ができる様になると、本人のモチベーションも上がってきた様で、非常識なほどの練習する日々が続きました。ちょっと知らない人が見たら、虐待でリンチでしょ。。。位のエグい練習だったのを覚えています。ここで徹底した事は、目標である試合までの期間を常に意識する。練習の目的を明確に設定する。体重管理を徹底する。自分の柔道のスタイルを徹底して完璧にする。この事だけを徹底しました。以前、成功の法則という記事を書きましたが、徹底した選択と集中を教えて行動させました。この年は、ほとんどの試合で3位以内に入る成績を収める事が出来ていました。その勝った積み重ねが自信になり目標であった都大会で3位になり、強化選手になると言う目標を達成する事が出来ました。
・まとめ
いかかでしたでしょうか。最後までお付き合い頂きありがとうございます。ご覧頂いた通り、結論から言うと、僕は息子にマネジメントをした事になります。目標設定(定義)をして、マーケティングを行う、戦術と戦略を練り、行動を起こし、モチベーションを保ち、成果をあげる。これが全てです。小学生位までは、おそらくこの方程式で大体の子供は成功する事が出来ると思います。これは他にも応用して使える方法なのでぜひ試して見て頂きたいと思います。大切なのは、、定義を決める、選択と集中、子供の目標に真剣に向き合って全力で接する事なのかもしれません。息子にはこの経験を成長して行くに連れて他の分野で応用してもらいたいなと望んでいます。また、この記事を読んでくださった皆さんの、お子様達が少しでも多くの成功体験を増やせる事を願っています。